デジタル歯科

　従来のアナログ技工作業は、歯科医師と歯科技工士の経験年数や熟練度に左右されると共に、歯科医師から歯科技工士への製作物への依頼内容もなかなか正確に伝わるわけではありませんでした。かかる手間暇については、

アナログ時代の歯科医は歯型を取って技工指示書（文書）を技工士に送付するという依頼方法が基本でした。色調の参考資料として写真を添付しました。口腔内スキャナやデスクトップスキャナーを購入しデジタル歯科を導入しても、この従来のアナログ時代の方法を踏襲するのみでは、デジタル化の真の恩恵を患者様は得られません。

当クリニックでは、1995年以来Digital Dentistryの源流であるヨーロッパ各地に歯科医師自ら何度も出向き複数のデジタル歯科専門家と連携して患者様のクラウン、ブリッジ、インプラントブリッジを装着してまいりました経験の上で、最新のヨーロッパ製ラボ用３Dスキャナと３DCADソフトウエアーを導入したものです。デジタル歯科の恩恵をすべての患者様に提供してまいります。院内に3Dスキャナを設置し、「印象スキャン」「バイトスキャン」「クラウンブリッジスキャン」「義歯スキャン」を行います。また、製作物のデータを将来の診療に生かすことが可能です。

※特徴やメリットのイメージが伝わる写真もしくは素材画像を挿入してください。

当院は、3Shape社（デンマーク）のE4スキャナを導入しております。同社は、同業他社Imetric社（スイス）、Zirkonzahn（イタリア）、Medit社（韓国）などと共に歯科用３Dスキャナの製造メーカーですが、オリジナルの３DCADソフトウエアを自社で０から開発している点が特徴的です。このため、ハードウエアであるスキャナとソフトウエアの連携が優れ、CADソフトの品質も市場の先端に位置します。さらに、E4スキャナは、2019年ドイツの国際展示会IDSで同社の最新スキャナとして発表され、同社の従来品E3スキャナーの２倍の作業速度、2倍の精度の最新最高機器です。また、模型のスキャンはもちろん、歯型（印象）のスキャンニングにも優れており、1本の詰め物（インレイ）から全顎のインプラント治療までこなしております。

デジタル歯科により、咬合の強さおよび接触範囲をデザイン可能です。さらに、隣接面コンタクトも強さおよび接触範囲をデザイン可能です。このためには、模型作りの精度、すべての歯の動揺度の測定と記録をCADデザイン時に反映することとなります。その上で、CAD設計されたプロビジョナル（仮歯）を製作し、このプロビジョナルの装着後の臨床結果を反映させて最終補綴物を微調整することとなります。必要に応じて、複数回プロビジョナルを作製いたします。※この要素